本日より世界の最新プライシングニュースを毎週金曜日に更新していきたいと思います!

初回は以下の3本を紹介したいと思います。

NFL無観客試合の損失が70億ドルになると推計


もしNFL(アメリカのプロアメリカンフットボールリーグ)のファンが今季の全試合の観戦が出来ない場合のチケット収益損失が、70億ドル(7400億円)になると発表されました。コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカでは全試合無観客試合というシナリオが現実味を帯びてきたものの、複数のチームはシーズンこうはんには観客を呼び戻す希望を捨てていません。9月10日にシーズンが開幕するNFLの各チームがどのような対応を見せるか、注目が集まります。 

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EUのAirbnb取り締まり 〜価格表示方法の変更を命ずる〜


民泊最大手Airbnbが、検索結果を表示するページに正規価格を表示するよう欧州委員会(European Commission)から取り締まりを受けました。従来は宿泊料金のみが検索結果の料金として表示されていたが、今後は宿泊料・清掃費・消費税・サービス料金の全てを含めた価格表示が義務付けられます。こうした価格の透明化のみならず、民泊ホスト(貸し手)が個人なのかあるいは業者なのかも今後は表示義務が課されます。 

こうした介入の背景には、欧州連合(通称EU)が押し進める欧州消費者法があります。欧州全体に関わる消費者問題の一元的な解決を目指す欧州消費者法は、今回のAirbnbが続けてきた価格表示問題などを解消するために制定されました。欧州全体でプレゼンスを高めつつあるAirbnbが今回はその標的となった格好であります。今回の規制強化により、消費者法を浸透させようと試みる欧州連合の姿勢が改めて明らかになりました。 

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価格戦略の再建


コロナウイルス感染拡大に伴い、民泊業界(Vacation Control)での予約キャンセルが相次いでいます。コロナ蔓延が始まった春の旅行キャンセルのみならず、回復が見込まれない状況の中で今夏から秋にかけてのキャンセルも依然高い水準にあります。 

キャンセル数の推移だけでなく、チェックイン日ごとのキャンセル数からも多くのことが読み取れます。キャンセルされた予約の中には、旅行の30日から60日前のものが多いです。このようなチェックイン日の何日前にキャンセルされたというデータから、旅行者がどれほど将来に楽観的あるいは悲観的が読み取れます。 予約ペースというのも一つ有効な指標です。新たな予約が旅行の何日前に行われたかを観測することが可能です。もし旅行者が1ヶ月や数ヶ月先の予約までするようになれば、旅行者に楽観的な見方が戻っているということの象徴になります。 上記のようにコロナによる変化に加え、滞在日数もコロナ前から大きく変化しつつあります。そしてこの傾向は、都市の中心部で顕著です。アメリカと欧州のデータを見ると、明らかに長期滞在が増加しています。一ヶ月以上の滞在に割安なディスカウントを多くのホストが適用しているため、平均客室単価(Average Daily Rate)は下落傾向です。コロナの影響が長引けば、民泊業界のトレンドがより長期滞在へとシフトしていくのは避けられないでしょう。 

最後に、我々は旅行業界、特に民泊市場が元に戻るシナリオを確信しています。コロナ拡大が引き起こした屋内退避指示が解除された暁には、そうした回復が見込まれます。その際、重要なシグナルとなるのは①キャンセル数の減少②予約ペースの上昇③予約日から旅行日の長期化です。こうした需要と供給の変動が激しい市況では、価格戦略が鍵となります。とりわけダイナミックプライシングは民泊市場で威力を発揮します。マーケット全体のデータや各リスティングに関するデータの活用が必要です。 

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本日は3本の記事を紹介させて頂きました。特に最後の記事に関しては、旅行業界の動向の詳細な解説であり、大部分を翻訳致しました。今後はこちらで毎週海外の記事を発信していきますので、是非ご覧ください!

(ダイナミックプラス 菊川) 

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